伝説

三日市宿の伝説

朝がくる。

立山連峰に日が昇り、黒部川、富山湾、三日市宿にひかりがめぐる。

三島神社(八心大市比古神社)は、

「延喜式」延長5年(927)に記される古社。

鶏の鳴く朝、嘉例澤のあたりより光と共に御幣が舞い降り、

人々が大切に参ったところ

三体の神が現れ、

お祭りしたのがはじまりという。

 

 

三本柿伝説 辻徳法寺

親鸞聖人、新潟への旅路のおり、

三日市の人々の信心の

こころに自らの疲れを忘れ

夜を徹して法話をされ、

人々のもてなしには三つの柿の種をお贈りなられ、

この柿木を大切にしてきたという。

 

 

北陸街道、上・下街道の起点として、

越中を収めた大伴家持、新潟へとむかう親鸞聖人、

上杉謙信をはじめ戦国武将、松尾芭蕉を代表とする江戸の旅人、

参勤交代の前田家の陣屋として、

富山最初の外国人宿泊者とも伝わるローウェル天文台の

パーシヴァル・ローエルの滞在など記憶は尽きない。